鼻づまりでお困りの方へ


 アレルギー性鼻炎や花粉症では鼻水がとまらない、くしゃみがでるなどの症状がありますがお薬を飲んで頂くことである程度コントロールすることが可能です。しかし鼻づまりについてはお薬だけでは効果が不十分なことがあります。夜間の鼻づまりは睡眠の妨げになるなどつらいものです。このような場合外科的な治療が必要になります。

 鼻の粘膜を薬品で焼いたり、粘膜を切除したりなどいろいろな治療がありますが、当院では高周波を用いた鼻粘膜焼灼をお勧めしております。

 下鼻甲介という鼻の中にある粘膜の表面を高周波を用いて凝固し小さくします。これにより空気の通り道が広がり鼻づまりが改善します。また下鼻甲介にある自律神経末端を凝固させるためくしゃみや鼻水の改善も期待できます。

 処置には鼻の麻酔に15分程度、粘膜を凝固させるのに15分程度の計30分ほどになります。痛みはほとんどありません。処置後2週間ほど鼻の中にかさぶたがつくので一時的に鼻づまりがひどくなることがありますが次第に改善していきます。粘膜の状態が落ち着くまでに週一回ほど通院の上で鼻の処置をします。

 この処置の有効性については様々な文献で報告がありますが、概ね8,9割の方は改善するとされております。また処置後どのくらいの期間鼻づまりが改善しているかについては一年後でも効果が持続する方が半数程度とされております。費用は保険適応があり片側の処置で五千円程度(3割負担の場合)となっております。小学校高学年以上であれば安全に行える治療です。さらに詳しい説明をご希望の方は担当医にご相談下さい。


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        処置前                処置後